Windows レジストリエディターでグラフィックパフォーマンスを設定する

投稿者: | 2022年4月10日

▼ Windowsでは、任意のアプリにグラフィックパフォーマンス(Graphics Performance)の設定を割り当てることができます。アプリはサードパーティーアプリである1デスクトップアプリMicrosoft Storeアプリの2つのタイプに分かれています。Windows レジストリエディターでグラフィックパフォーマンスを設定する

▼ アプリタイプを選択したら、2参照ボタンをクリックしてアプリを追加します。

Windows レジストリエディターでグラフィックパフォーマンスを設定する

目 次

デスクトップアプリとMicrosoft Storeアプリ

▼ 以下のように、1デスクトップアプリ2Microsoft Storeアプリを追加して、それぞれにグラフィックパフォーマンスモードを高パフォーマンスとWindowsデフォルトオプションを適用しました。

Windows レジストリエディターでグラフィックパフォーマンスを設定する

▼ 追加したアプリは、レジストリエディタの1グラフィックパフォーマンス設定キーに格納されます。

Windows レジストリエディターでグラフィックパフォーマンスを設定する

Windows レジストリエディターでグラフィックパフォーマンスを設定する

▼ 上記のグラフィックパフォーマンス設定にて追加したアプリはレジストリ情報が記録されます。このチュートリアルではレジストリエディタでグラフィックパフォーマンス設定を操作する方法を紹介します。

レジストリ情報を操作する前に、一つ知っておくことがあります。デスクトップアプリの場合は、実行ファイル(.exe)のプルパス(Full Path)を指定するだけで問題なくアプリを追加できます。

しかし、Microsoft Storeアプリの場合は、アプリID/パッケージ・ファミリー名(PFN)を知る必要があります。以下のWindows PowerShellでGet-AppxPackageコマンドを使って確認することができます。

Get-AppxPackageコマンドでアプリIDを確認する

Get-AppxPackageコマンドは、ユーザープロファイルにインストールされているアプリパッケージ(.appx)のリストを取得します。現在のユーザーのプロファイル以外のユーザープロファイルのパッケージのリストを取得するには、管理者権限でコマンドを実行する必要があります。

Windows PowerShellにて以下の1コマンドラインを入力してEnterキーを押します。ユニバーサル Windows storeアプリの2アプリID/パッケージ・ファミリー名(PFN)のリストが表示されます。

Get-AppxPackage | select PackageFamilyName, Name | Sort-Object Name

Windows レジストリエディターでグラフィックパフォーマンスを設定する

レジストリエディターを起動する

▼ 以下のように、 Windows + Rキーを押し、ファイル名を指定して実行を開きます。テキストボックスに1regeditと入力し、2OKボタンをクリックします。

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▼ レジストリエディタの実行を許可するかについてのユーザーアカウント制御(UAC)画面が表示されます。1はいボタンをクリックします。

Windows レジストリエディターでグラフィックパフォーマンスを設定する

▼ レジストリエディタが表示されたら、以下のキーパス(key path)まで移動します。レジストリキーを操作する前に、レジストリキーをバックアップすることをお勧めします。

コンピューター\HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\DirectX\UserGpuPreferences

Windows レジストリエディターでグラフィックパフォーマンスを設定する

デスクトップアプリを追加する

▼ UserGpuPreferencesキーを選択したまま、右側に新しい値を作成して該当するアプリを追加してみます。1マウス右クリックし2新規 ▶ 文字列値を選択します。

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▼ 1新しい値 #1の名前を2アプリの実行ファイル(.exe)のフルパス(Full Path)に書き換えます。

Windows 11 デスクトップアプリを追加する

▼ 1C:\Program Files\Adobe\Adobe Photoshop\Photoshop.exe値をダブルクリックし、文字列の編集画面にて値のデータ2AutoHDREnable=1;GpuPreference=2;と入力し、3OKボタンをクリックします。

文字列の値には、GpuPreference=0;《Windowsで自動選択》、GpuPreference=1;《省電力》、GpuPreference=2;《高パフォーマンス》モードとなります。

Windows 11 デスクトップアプリを追加する

▼ 上記のレジストリ値の設定がちゃんと反映されているかを確認します。 Windows + Iキーを押してWindows設定アプリを開きます。

システム > ディスプレイ > グラフィックまで移動します。以下のグラフィックパフォーマンス設定に1デスクトップアプリが追加されているのが確認できます。2オプションボタンをクリックします。

Windows 11 デスクトップアプリを追加する

▼ レジストリ値の設定通りに1高パフォーマンスになっています。

Windows 11 デスクトップアプリを追加する

Microsoft Storeアプリを追加する

▼ 今度はMicrosoft Storeのユニバーサルアプリにグラフィックパフォーマンス設定を適用してみます。上記で述べたように、アプリそれぞれが持っているアプリID/パッケージ・ファミリー名(PFN)を確認する必要があります。

“packageFamilyName”: “Microsoft.WindowsMaps_8wekyb3d8bbwe

ここでは《Windows マップ》アプリを追加してみます。値の名前をパッケージファミリ名の後に1!Appを付ける形にします。以下のような《Microsoft.WindowsMaps_8wekyb3d8bbwe!App》名前に変えます。

Windows 11 デスクトップアプリを追加する

▼ 1Microsoft.WindowsMaps_8wekyb3d8bbwe!App値をダブルクリックし、文字列の編集画面にて値のデータ2GpuPreference=0;と入力し、3OKボタンをクリックします。

Windows 11 デスクトップアプリを追加する

▼ 以下の設定となります。

Windows 11 デスクトップアプリを追加する

▼ 以下のグラフィックパフォーマンス設定に1Microsoft Storeアプリが追加されているのが確認できます。2オプションボタンをクリックします。

Windows 11 デスクトップアプリを追加する

▼ レジストリ値の設定通りに1Windowsで自動的に選択するになっています。

Windows 11 デスクトップアプリを追加する

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